『SSSS.GRIDMAN』ダブルヒロインのキャラクターデザインがテクい
みんな、『SSSS.GRIDMAN』観てる?
仕掛け満載で、根掘り葉掘りで楽しめそう。
今日は、本編のヒロインのキャラクターデザイン、めっちゃ良いよね! ていう話。
ダブルヒロイン「宝多六花」「新条アカネ」のデザイン
本作の女性キャラのプロポーションは、足の太さや腰の高さなど、
パーツ単位でかなり明確に差別化がはかられているんだけども、
特にメイン2人、「宝多六花」「新条アカネ」のキャラクターデザインは、
思わぬところが工夫されてておもしろい。
六花「Aライン」
黒髪で白服の六花は「Aライン」のデザインだ。
頭頂部からストンと落とした髪のラインが細い肩口に繋がり、
カーディガンの広がりに沿って、折り返しの大きい裾まで繋がっている。
重心は下方にある。
筋肉質な尻と太もも、
そして巧妙にもスカート丈と高さを合わせたカーディガンの裾だ。
アカネ「∀ライン」
さて、紫髪に紫髪のアカネは、
六花とは逆に、Aの逆向き「∀ライン」のデザインになっている。
重心は不安定にも、上方にある。
大きな胸と、思い切り着崩したレイヤード*1のパーカーで作られる、大きな肩だ。
これを強調するように、
パーカーの黄色いジップと、裾の塗分けはどちらもV字。
下がってきたラインはそのまま、高い腰から伸びる針金みたいに細い脚につながっている。
対称的なシルエット
六花とアカネのキャラクターデザインは、
脚の太さや腰の位置など、パーツ単位でも差別化されているほか、
プロポーションや着こなしをうまく使い、
特徴的で対称的なシルエットにデザインすることで、
キャラクターが多く映る場面や、遠いところから映したショットのなかでも、
メインヒロインが埋もれないように工夫されている。
また、映る機会の多い2人が「A」と「∀」という正反対のシルエットをとることで、
対照的あるいは似た部分のあるパーソナリティを強調し、
更には、映像自体のメリハリまでも演出しているわけだ。
本作、デザイン面に小ネタが散りばめられているらしいのだけども、
こういう「アニメ映像上でアクションするキャラクターをデザインする」という
ベースの地力の部分でも、高いパフォーマンスを発揮してくるので、すごいと思う。
また、ED映像で示唆されているように、
六花とアカネには浅からぬ因縁がありそうだ。
なぁ、「A」と「∀」は、並ぶと絵になるぞ…!(これを言いたかった)
本日は以上。
*1:あれ、これ裏地が見えてるのか?