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あにめマブタ

@yokolineのアニメ記事がアップロードされます

『ソウルイーターノット!』第4話のキャラ芝居がカルマ深かった話

アニメ ソウルイーターノット! 雑記 作画

こないだ『ソウルイーターノット!』について話していたら、@mitomuse が「第4話の芝居カルマ値高かったよね」と言うので詳しく聞いた。
それが一番最初のポストなんだけど、ちょっと思い出せなかった。でも実際にキャプチャ取りながら観てみたら、これなんかすごいことやってる。

つぐみとめめのナチュラルなイチャつき芝居

それが第4話のアバンタイトルで、つぐみが先に起きてるところに、起きてきためめが顔を洗いに行くカット。めめがフラフラとつぐみの脇を抜けていくとき、つぐみがめめの肘から手首までをスーッと撫ぜる芝居があるんだけど、「この動作って親しい間柄の女の子同士がよくやらない?」ということだった。
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確かにそうで、普通に横を通るだけなら、別に見送るだけでいいはず。でもつぐみとめめって割りとスキンシップ多めで、そこにアーニャがふてくされる構図がある。じゃあこのカットでつぐみなら、こういう男女なら恋人がするようなこと自然にするかもな、という説得力があるお芝居になってる。というか、めちゃくちゃかわいいな。

つぐみの視線芝居

実は第4話、他にもなんか面白い描写してるところがあるんで、そこも紹介したい。つぐみと茜が喫茶店でお茶しながら話すシーンで、次の2カットがセリフ無しで続くんだけど、面白いことをやってる。
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このつぐみの表情の意味、どう思います? 原作ではこう。
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やっぱり映像コンテンツって結構説明過多の傾向があるとか。でも本作はセリフ、というかつぐみのモノローグをバッサリとカットして、目線や芝居で表現しようとしてる。

チーズケーキの誤配

同じシーンから更に紹介。こちらは前段の @mitomuse が教えてくれたところ。
まずチーズケーキがつぐみの前に運ばれてくる。やや間があって、つぐみがチーズケーキを茜の前に移動させる。
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茜のケーキだったのか。多分、案外甘党なんだと思う。これもセリフ無し。

たい焼きと葛藤

こういうシーンなら別の話数にもあるぞ。
第2話のラスト、たい焼きを食べているアーニャに、つぐみが死武専ブローチをプレゼントするカット。たい焼きを少しでも離すのにも未練があるアーニャが、ブローチを片手で受け取る。
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でも、コンパクト型のケースに入っているから開けられない。ちょっと葛藤があって動作が停止してしまう。
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つぐみがたい焼きを受け取ろうと手のひらを微妙に動かすと、仕方なく食べかけのたい焼きをつぐみの手に乗せるという流れ。
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いわゆる「間(ま)芝居」で、これも「たい焼き預かってるよ」とか、動作に関するセリフは無し。
本作は監督が全話脚本に手を入れてるんだけど、もしかして職業脚本家側目線から見たら、こういう脚本って書かないかもしれない。絵だけで伝えるのって難しいから。

タイツ芝居

最後は個人的な作画フェチ語り。OPでアーニャがタイツ履くシーン。
タイツとか靴下とか履いたり脱いだりするシーンが好きだ!
これ karimikarimi さんの上記記事でも触れられているんだけど、このシーンは他のタイツシーンとは違う部分がある。アーニャが履いてるのは股の部分で繋がってるタイツだから、片足を膝まで履いたあと、もう片方を履く。その時、両足のタイツが繋がってるから、左足を履くときに右足が追随するんだよね。これは初めて見た表現。
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あとここ、最後の画像。実際にこの動作をやってみたらわかったけど、左足を上げるとバランスをとるために右足が身体の中心側に向く。右足が若干こっち向いてる、これな。

つぐみの膝小僧表現

左膝を見てください。くるぶしから上がってきて、膝の皿、膝小僧の下側に向かって影が切れ込んでるとこのラインが、めちゃくちゃ上手い。
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スカートのプリーツ表現

セーラー服のスカートみたいにパッキリとプリーツが入ってるわけではないから余計に難しい作画だと思うんだけど、フリルとチェックスカートが別の性質の布として独自に動いている。チェックスカートにもゆるやかなプリーツが入っていて、ひるがえるのではなく、風をはらんで膨らむような作画。しかもカメラ回り込み。
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原作だとスカートはトーン一枚で表現されてるから、これはアニメ側のこだわりかな。

ささやかなリアリティ

最後は脱線したけど、『ソウルイーターノット!』第4話付近から、セリフになっていない芝居を中心にいくつか面白い表現を紹介しました。
本作はかなり引き算されてる作品。さきほどはつぐみのモノローグがかなり引かれてるということを話したけど、他にもある。


焦ると汗が吹き出る「漫符」、これは原作にも頻繁に出てくる表現なんだけど、アニメ版ではかなり抑えめになってる。たとえば第1話のこのシーン。
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原作だとこう。つぐみの汗が消えてる。
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勿論、アーニャが謎の毒で汗びっしょりになるところはきちんと描かれてるけども、それも玉の汗みたいな大げさなやつでなく、張り付くような脂汗。
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なんというか、ささやかなリアリティみたいな、そういうバランスでできてる作品だと思う。

最終回は1週空いてからの放映、楽しみ。
本日は以上ですー。