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話数ラスト30秒が超絶かっこいい! ~『コンクリート・レボルティオ』1、2話~

ストーリーの葛藤をラスト30秒に集約する手法

 『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』は、今期放映されている中でも「次どうなるんだ!?」の魅力に、特に長けているアニメだ。
 本作の舞台は、神化40年代という偽史的な昭和だ。そこには、ウルトラマンのような巨人や、ゴジラのような怪獣、鉄腕アトムのようなロボットが、みんな「超人」というくくりで同時に存在する。彼らが実際に存在することは公には伏せられているが、ほとんど公然の秘密だ。

 本作の大きな特徴は、時系列が錯綜した、その語り口だと思う。
 ある時点を境にして主人公の男女2人は袂を分かってしまうことが、冒頭から示唆される。一緒に理想を追った時期、そして敵同士になってからのエピソードが交互に乗り入れながらストーリーは進行していく。

 特にその語りがクライマックスを迎えるのは、各話のラスト30秒だと思う。
 本作のストーリーは、空白となっている「ある時点」を謎のままとしながら、各々の思いがラスト30秒のコンフリクト(葛藤)へと強力に収束する。
 この記事では、そんな各話数のラスト30秒を振り返りたい。

 ※ここからあと、全部、その話数のネタバレです!

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