μ'sはどこに戻ってきたのか ~『ラブライブ!』劇場版で、ふと悲しくなった~
『ラブライブ!』劇場版の複雑な悲しさ
にこまきながら(遅まきながら)『ラブライブ!The School Idol Movie』を観てきました。
特に前半には難しいレイアウトで良い芝居をさせるカットが頻出したほか、ダンス中のカメラワークを作画で行うカットも多く、劇場版ならではのリッチな画面づくりが堪能できました。
また、各キャラクターの見せ場はしっかりと確保されており、アニメ第1期・第2期と活動し続けてきた彼女らの集大成として、満足のいく仕上がりになっていたと思います。
ひとつ、僕が気になったのは、本作がどこへ向かって進んでいたのかということです。
本作の第2期終盤、そして劇場版はμ'sというグループのプロモーションムービー的ではありながら、それを少しずつ、確実にμ'sの9人が拒否していくような作りになっています。僕はそれが本作の特異な作家性の発露だと思っていますし、同時に、観客である僕ら自身の罪であるようにも思えて、非常に複雑な気持ちになります。
以下では、μ'sというグループはどこに行きたかったのか、そしてそれを妨げていたのは誰なのかについて、自分の考えを短くまとめました。
ラブライブ!Official Web Site | 『ラブライブ!The School Idol Movie』キャスト&スタッフ
「ラブライブ!The School Idol Movie」劇場本予告(90秒ver.) - YouTube
<以下、ネタバレ>