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あにめマブタ

@yokolineのアニメ記事がアップロードされます

田中あすかという感情の獣(『響け! ユーフォニアム』2期)

田中あすかとは何者だったのか 「田中あすか」というキャラクターは、『響け! ユーフォニアム』TVシリーズ第2期を貫く太い「心棒」であった。結局のところ、田中あすかは黄前久美子という、未曾有に強力な主人公の格さえ「食って」しまったという風情ま…

音響監督、鶴岡陽太の「音響演出」を分析する(京アニ・シャフト作品を題材に)

本稿は同人誌「多重要塞 vol.3」(当時の告知記事)に掲載した「アニメにおけるサウンド/ボイス演出と、ベストテイクを降ろす技術 ~ヒットメーカー鶴岡陽太のコンセプト志向~」を加筆・修正・改題したものです。 「音響監督」の具体的な仕事の内容 アニメ…

アニメ演出上のサプライズの最高のサンプル (『アイカツスターズ!』15話)

『アイカツスターズ!』第14、15話は必見 4月から始まった『アイカツスターズ!』も2クール目に突入した。 1クール目の第8話「小さな輝き」の作画の端麗さや、ED映像「episode Solo」の鮮烈さも素晴らしい。しかし、ベストはと訊かれれば、やはり7月に…

赤いリボン・目玉焼き・渡り廊下 ~ 『魔法少女まどか☆マギカ』TV版の構造解析~(23000文字)

以下は、2014年5月に身内の同人誌(重版予定なし)で発表した同名の記事を、ブログ用に加筆・修正したものです。(当時の告知記事) はじめに(この文章のねらい) この文章は『魔法少女まどか☆マギカ』のTVシリーズ(全12話)のうち、特に第1話Aパー…

話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選(話数ごと1000文字のコメント付き)

こんばんは、年末あたりからめっきり寒くなりましたね。初参加となりますが、明日には本企画のトークイベントが開催されるということもあり、思い切って参加します。 今回は、2015年中に放映された新作TVアニメから、10作品10本(順不同)を選ばせて頂きまし…

話数ラスト30秒が超絶かっこいい! ~『コンクリート・レボルティオ』1、2話~

ストーリーの葛藤をラスト30秒に集約する手法 『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』は、今期放映されている中でも「次どうなるんだ!?」の魅力に、特に長けているアニメだ。 本作の舞台は、神化40年代という偽史的な昭和だ。そこには、ウルトラ…

【告知】文フリ21で発表する文章「日常系とはなにか」のイントロダクション

ヒグチです。冬は電気毛布が便利です。 来たる三連休の終わり、11/23(月祝)の文学フリマ東京(第21回)で、実は「日常系」全般に関する文章を発表します。 タイトルは「日常系とはなにか ~死者の目・生を相対化するまなざし~」です。 簡単に背景を説明する…

『SHIROBAKO』の音響演出について寄稿しました(アニメクリティーク新刊(C88))

アニメ批評同人誌「アニメクリティーク」に寄稿しました 明日、8/14(金)に開催される、第88回コミックマーケット(1日目)のスペース東フ36aにて、 アニメ批評同人誌、アニメクリティークの新刊 『アニメクリティーク vol.3.0 特集 蟲・生物・人工物/…

μ'sはどこに戻ってきたのか ~『ラブライブ!』劇場版で、ふと悲しくなった~

『ラブライブ!』劇場版の複雑な悲しさ にこまきながら(遅まきながら)『ラブライブ!The School Idol Movie』を観てきました。 特に前半には難しいレイアウトで良い芝居をさせるカットが頻出したほか、ダンス中のカメラワークを作画で行うカットも多く、劇…

血液を燃やして走り続けろ ~『マッドマックス 怒りのデス・ロード』感想~

マッドでヒューリーなアレ インパクトのあるイベントの連続で構成された映画を「ジェットコースタームービー」と呼ぶが、この映画はジェットコースターそのものだ。 本作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、あらゆるイベントが、猛スピードで疾走す…

吉川優子の、流すはずじゃなかった涙について ~『響け! ユーフォニアム』11話~

優子は何に泣いたのか TVシリーズアニメ『響け! ユーフォニアム』、これはとんでもない作品だということで、周囲のざわつきが止まらない。かくいう僕も、最新話である第11話を観たあと「北宇治まで五体投地したい」とツイッターに取り急ぎメモしたほどだ。 …

劇場から彼女にハローと呼びかけること ~『血界戦線』OP/ED分析~

『血界戦線』OP/EDを読む 各30回ほどは観ているだろうか、というのは、4月から始まったTVアニメシリーズ『血界戦線』のオープニング、エンディング映像のことである。 ともに松本理恵監督が絵コンテを担当した2本の映像には、いくつもの物語上のヒ…

読者の心を殴る強さを最大化する技術 ~『惑星のさみだれ』の凄み~

今日、『惑星のさみだれ』を読もう みんなが「これはすげぇぞ、読め」と、格闘家みたいなことしか言わないことで有名な漫画『惑星のさみだれ』(水上悟志、少年画報社)が、5月一杯(明日の夜中)まで無料配信されている。 この記事では、本作が「すげぇ」…

完璧なエンドマークを見た ~『劇場版 境界の彼方 未来編』感想~

本当なら締めの言葉になるんだけど、最初に言っちゃいます。 TVシリーズを最後まで観て、気に入った人なら、本当に最高の体験ができると思います。ぜひ、劇場へ足を運んでみてください。 この記事は、『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来編』のインプ…

アニメキャラの目元表現(『アイドルマスターシンデレラガールズ』神埼蘭子の眉毛)

みんな、神埼蘭子の眉毛見てる?(なんて挨拶だ) アニメもやっぱり絵だから、目元の表現ってちょっと命みたいなところがあるし、キャラクターによって描かれた方も個性が出る。 たとえば『アイドルマスターシンデレラガールズ』の神崎蘭子は、他のキャラク…

武内Pの視界 ~『アイドルマスターシンデレラガールズ』第1話のキャラ描写~

彼のような人を「イヌ系」とでも言うのだろうか。 TVアニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』第1話の放映後、話題をさらったのは、武内駿輔さん演じる、役名「プロデューサー」、人呼んで「武内P」の異形のキャラ造型である。 彼は200人弱がひしめ…

アニメソングの「キラーフレーズ」 (ゆゆ式 Advent Calender 11日目)

キラーフレーズ、てあります こんばんは。今日はアニメソングの話。 オープニングテーマ、エンディングテーマ曲って、アニメ本編に1回流れますよね。1クールなら13回。 で、13回って意外にハードル高い。自分のiTunesの再生回数でソートしてみると、13…

『楽園追放』は3DCG表現を逆手に取った演出に注目

どうも。ヒグチです。 『楽園追放』について、インプレッションな感想記事を残しておきたいと思って書いてます。 次のセクションから完全に【ネタバレ】していくので、気をつけてください。楽園追放 Expelled from Paradise【完全生産限定版】 [Blu-ray]出版…

あなたを見つけて砂漠を抜け出すこと ~『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』を今考える~

『少女革命ウテナ』 というアニメがある。今から17年前、1997年の4月から12月にかけて放映された全39話のオリジナルTVアニメシリーズだ。 監督である幾原邦彦のもとに結集した若いスタッフ(のちに第一線級のクリエーターとなる人々ばかりだ)が作り上…

文フリ19にて「音響監督 鶴岡陽太さんの音響演出」に関する文章を発表します

こんにちは、毎週の労働後に『SHIROBAKO』を視聴することを「夜勤」と呼んでいるヒグチです。 来たる三連休の終わり、11/24(月祝)の文学フリマ(第19回)で頒布します冊子で、「アニメ音響演出」全般に関する文章を発表します。 タイトルは「アニメにおける…

「今期の○○さんはどの作品に来てる?」で新作アニメをセレクトする

こんばんは。10月から秋アニメ始まりますね。僕はまだ、『月刊少女野崎くん』が終わってしまうことが受け容れられないでいるんですけど。※最終回を観る勇気がない 新しい番組が始まるとき、これからの三ヶ月、どれを追っていくかすごく迷うんですよね。 僕…

アニメ作画のキャラ芝居・日常芝居を楽しむ ~『アイカツ!』~

作画をゆるーく楽しむ 前回の記事では、『アイカツ!』第89話「あこがれは永遠に」を題材に、脚本(会話劇の面白さ)について「ゆる見」をしてみた。 アニメを「ゆる見」するというのはつまり、「この脚本は誰が書いた」「このカットは誰が描いた」という、…

アニメの脚本を「ゆる見」する。『アイカツ!』89話

脚本と作画をゆるく楽しむ アニメについて話していると、最も話題にしにくい2つの観点が「脚本」と「作画」だったりする。 この2つは明らかに重要な要素なのに、それがどんな風にすごいのかを話すための便利な言葉を、僕はあんまり持っていない。今回は、…

『ラブライブ!』1期のストーリー構成分析(映画脚本の観点から)

※以下、同人誌に掲載した文章の再録の後半となります。後半は7000字で、前半で確認した三幕構成の要素を応用し、『ラブライブ!』1期のストーリー構成について分析します。 前半:30分でエッセンスを掴む! ストーリーの黄金率「三幕構成」 - あにめ…

30分でエッセンスを掴む! ストーリーの黄金率「三幕構成」

※以下、同人誌に掲載した文章の再録の前半となります。前半は2万字弱あり、ストーリーをかたちづくる三幕構成の説明、その応用について述べます。 【0 ストーリーはどのように構成されるか】 本稿では、物語・ストーリー・ドラマを僕らはどのように受容し…

『ソウルイーターノット!』最終話:OPには、実はストーリーの結末まで描かれていたこと

『ソウルイーターノット!』12話は最終回、観ました。今日は七兎(@vastblue710)に教えてもらった、OP映像には最初から、本作の結末までが描かれているという話を、最終話に絡めて書いています。

『ソウルイーターノット!』第10話、フレーム内⇔フレーム外の緊張感

『ソウルイーターノット!』第10話「悪夢のはじまり!」は今期のベスト話数のうちの1本。 オムニバス形式で軽い調子の第9話「カボチャ、グローウィン!」から一転し、ダークな雰囲気で進行する第10話は、他の話数との演出的な落差で強い印象を残しました。今…

『ソウルイーターノット!』第4話のキャラ芝居がカルマ深かった話

アバン。めめさんが「顔洗ってきまーす」って言った時、つぐみさんがさりげなく腕から手触るのヤバい。— みーと (@mitomuse) 2014, 4月 30こないだ『ソウルイーターノット!』について話していたら、@mitomuse が「第4話の芝居カルマ値高かったよね」と言う…

漫画原作のアニメ化にまつわる原理的な問題 ~『ソウルイーターノット!』の洗練~

みなさん、『ソウルイーターノット!』観てます? 観ましょう。 TVアニメ『ソウルイーターノット!』公式サイト このアニメ、視聴を続けていくと絶対「アレ?」って思うはずです。 なぜかって、本作は明らかに面白いのに、どこが面白いのかわからないからで…

「赤いリボン・目玉焼き・渡り廊下」という『まどマギ』レビューを書きました

(追記:2014/4/29付の記事を間違えて消してしまったので、バックアップから再投稿しました。2014/6/1) 洲崎西大好き、ヒグチです。5/5に開催される文学フリマにて、 『魔法少女まどか☆マギカ』に関するレビューを書きました。 タイトルは下記のとおり。 赤…

グズつかない技術「時間割引率」のこと

行動経済学には「時間割引率」という考えがあるそうだ。僕は佐藤優さんの『人に強くなる極意』という新書でこれを知ったのだけど、とてもタメになる話なので共有したい。 時間割引率とは次のようなものだ。10000円を自分の口座に振り込んでもらえるとする。…

嵐と火刑~TV版『魔法少女まどか☆マギカ』OP/EDの比較~

0.はじめに 『魔法少女まどか☆マギカ新編 叛逆の物語』超よかったですね。ただ今回は『叛逆』については少し忘れて、 TV版のOP(オープニング)とED(エンディング)について書きます。2011年の1月放映ですから、もう丸3年経つんですね。 以降、TV版本編…

【告知】「映画脚本のノウハウと『ラブライブ!』ストーリー構成の比較」を文学フリマで発表します

どうも、エゴサーチが困難なヒグチです。友達と作った同人誌に文章を載せましたので告知します。 この冊子は、2013/11/04(月・祝)に開催予定の 第17回文学フリマにて、頒布されます。※サークルからのお報せはこちら 第十七回文学フリマ サークル参加します。…

『BROTHERS CONFLICT』EDのとんでもない仕掛け?

『ブラコン』のEDにとんでもない仕掛け!…とな。— 幾原邦彦 (@ikuni_noise) August 26, 2013 『ブラコン』の、新しい面白さ 今回は『BROTHERS CONFLICT』、『ブラコン』の話です。 TVアニメ『BROTHERS CONFLICT(ブラザーズ コンフリクト)』 公式サイト冒頭…

【告知】『TARI TARI』についての文章で同人誌「アニバタ」へ参加してます

こんにちは。ヒグチです。元気です。 ■同人誌参加の告知 きたる2013/08/10~12に開催される 同人誌頒布イベント「コミックマーケット84」にて頒布予定の冊子 「アニバタ Vol.4・5 ([特集]P.A.WORKS」(http://www.hyoron.org/anibata4_5)へ アニメ『TARI TA…

『琴浦さん』太田雅彦監督の1クールアニメ構成法

《『琴浦さん』1話、好評です》 今、『琴浦さん』第1話「琴浦さんと真鍋くん」が話題である。 http://www.nicovideo.jp/watch/1357701227 (↑ 第1話はニコニコ動画にて無料配信中です!) ニコニコ動画での配信開始からたった3日で30万再生を突破、 (…

押井守監督のプレゼンと製作委員会

押井守監督作品『スカイ・クロラ』のディスクには 押井監督が製作委員会のメンバーに対して どのように自分の撮りたい作品をプレゼンしていったかが、 部分的な映像記録として残っていました。 スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]出版社/メーカー: VAP,INC(V…